バンジャールの行事は何より大事!
どうも。バリ男です。
(Twitter: https://twitter.com/balioblog/ Instagram: https://instagram.com/balio_blog/ )
今回はバリ島独自の文化バンジャールについて解説したいと思います。
本記事がオススメな人
- バリ独自の文化に興味がある人
- パートナーがバリ人で結婚を考えている人
- バンジャールって聞いたことあるけど意味は知らない人
- バンジャールが何のためにあるのか気になる人
バンジャールとは?

バンジャール(Banjar)
インドネシア・バリ島にみられる地域コミュニティである。
バンジャールは、形式的には居住単位であり、デサの既婚の男性居住者がそのメンバーとなるが、実際は「絶対主義的といえるほどの最高権力を持つ」(クリフォード・ギアツ)共同体であり、メンバーの生活のための法的、物質的、道徳的条件を整える役割を果たしている。
出典:Wikipedia
ん~~よく分からない。
色んな文献を読んでみると、
バンジャールとはバリ特有の各地域での最小単位の組織のこと。バンジャール内でバリヒンドゥーの式典をしたり、問題があるとバンジャールで相談し解決する。(町内会の結束力が高いバージョン?)
※一説によるとマジャパヒト王国時代に反乱を恐れた王が村の単位を出来るだけ小さくしようとして出来たのがバンジャールだそうです。 ※他のインドネシアの地域にはRT(隣組)・RW(町内会)という組織単位がありますが、バリ島のバンジャールの方が宗教的結束もあり結束力が高いそうです。 |
頻繁に新聞などで出てくる言葉 Desa Adat(慣習村)はいくつかのバンジャール集まってDesa Adatと呼ばれるそうです。
このバンジャールとDesa Adat(慣習村)ごとにそれぞれの文化・慣習があるようで、よくバリ人が
仕事を休むときに使う「BanjarでUPACARA(式典)があるんだよ」というのは
各バンジャールによってUPACARAの日が違うので非常に便利な言い訳になる 笑
バンジャールに入るメリット・デメリット
前提として正式にバンジャールに入るにはK・K(Kepala Keluarga)(家長)つまり、既婚男性でなければいけません。では、バンジャールに入るとどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
- 後ろ盾ができる・・・バンジャールによってはギャング(Preman)や警察よりも力を持ってい るところもあるのでトラブルに巻き込まれた際は後ろ盾が出来る。
- ビジネスや就職がしやすくなる・・・バンジャールに入ると言うことはその地域の人とより深い仲 になると言うこと。ワルンやレストランなどを開いたときは 様々な形で手を貸してくれる事も多い様です。
デメリット
- 女性は大変・・・バンジャールの式典で大量のお供え物を用意するのは女性の仕事です。これが非 常に重労働でバリ人の嫁になるのも大変です。
- 男性も大変・・・バンジャールの活動は式典だけじゃなく地域のパトロールや田植えの手伝い、公 共の建物の建設を手伝う事もあるそうです。
このようにバンジャールは昔の日本の田舎社会のようなイメージです。
自分の問題はみんなの問題でみんなの問題は自分の問題という、現代の日本では苦手な人も多い考え方かもしれません。
外国人とバンジャール

では、我々外国人とバンジャールはどんな関わりを持つ可能性があるでしょうか。
以下、バリ男が聞いたことがある話をまとめてみました。
- 土地を買って自宅を建てたらバンジャールからお金を要求された。
- レストランやお店を開いたらバンジャールからお金を要求された。
- 自分名義でバイクを買うときにバンジャールの事務所に行って居住証明書を発行してもらった。
- バンジャールの金銭要求を断ったら嫌がらせをされた。
そうです。あまりいい話は聞きません。
お金を要求されるという点は、我々外国人は宗教行事に参加できないため、金銭的に補助をし
なければいけないというバンジャール側の大義名分があるので文化の違いと思って支払うのが無難な
対策だと思います。
しかし、あまりに高額な要求や脅迫をされたら日本総領事館等に相談するのが良いかもしれません。
何故なら、バンジャールの問題はバリの警察も踏み込みにくいアンタッチャブルな問題だからです。
このような事態に陥らないためにも家や店を建てる前に周辺の情報をその場所に住んでいる外国人に
聞くといいでしょう。
あくまで我々外国人はバリ人の土地にお邪魔して住まわせてもらっているので多少のトラブルは文化
の違いとして消化するのがバリで快適に住み続けるコツかもしれません。
まとめ
- バンジャールとは、結束力の強い町内会であり行政機関でもある。
- バンジャールに入るとメリットも大きいが、その分働かなきゃいけない。
- 外国人はバンジャールとは波風を立てないよう慎重につきあっていくのが無難。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
バンジャールと良い関係を築いて楽しいバリライフを過ごしましょう!!